相談例1:ヒナなどを見つけてしまったらどうしたらいいの?
鳥のヒナ、コウモリ、鹿、たぬき、きつね、野生動物の保護に関する覚え書です。
よくある相談 例 1
「ヒナが木から落ちていたどうしたら?」 ★ 「こうもりをみつけた育て方は?」
ご存知ですか?
鳥獣保護に関する法律
野生動物は法で守られています
野生動物に手を出すのは保護とは言わず 「捕獲(ほかく)」 と言います。

かわいそうに見えても実は近くに仲間がいて待っていたりします。
野生動物にとっては人は驚異です。
怖いがために静かにしていることもあります。

鳥のヒナは巣立ちの時に母親が
「さあ飛びなさい、ほらほら」 ヒナをさそいます。
ヒナ意を決してバンジージャーンプ!  …  ボトリ。墜落。
飛べるわけがありません、まだ羽もそろってません。
そのまま地面でママを待ち餌をもらいます。
「ママたーん、私はここよー、ピーーィ」

その時に天敵 人間が…
『あらぁくぁわいそうにぃヒナよぉ~』手にとったらそれは
人さらいならぬ、 ヒナさらいです。
育てるなんてとんでもない、まして飼う(一生束縛されて自由にできない)なんて虐待ともいえるでしょう。。

もちろん猫やたぬきが心配ですが、それを<自然淘汰>と言います。
だから<猫は室内飼い>を国をあげてすすめています。
(絶滅の危機に瀕している鳥の多くは飼い猫のせい)

ヒナや卵、鳥を含め野生動物をひろってはいけません。

しかし、明らかなケガをしていたり、衰弱していたり、
各都道府県の鳥獣保護機関へ電話するのも一つの手段です。
たとえば動物園が委託されていたら、野生動物を診る獣医さんがいっぱいいますし、
元気になったら自然に返してくれます。
また自由に走り、自由に飛べるかもしれない。
(※ただし野生鳥獣の保護機関が保護に難色を示したら
 さわらないでそのままもとの場所に返してあげましょう。)

コウモリは「さわってもいけない」 くらいの勢いで法で守られています。

また野生動物にはズーノーシス(人獣共通感染症)も多く、
さわるにはその危険性への知識が必要です。

プラス豆知識★鹿編★

うずくまる子鹿に近づかないでね。
母鹿は危険を感じると「隠れなさーい!」と鳴きます、
子鹿は草むらなどに身を隠し、「出てきてOKよ!」の声がかかるまでじっとしています。
そこを人間に見つかると動くに動けないので、あっさり捕獲されてしまいます。
ケガをしていると勘違いして病院に連れてこられた子鹿は動物園につれて行かれます。
可哀想ですが、人間の臭いがついていると母親が寄ってこない可能性もあるのです。
もうママに会えない、もう山を走れない…。
これはニホンジカや鹿一般の習性ですが
カモシカはこれよりも標高の高い山にいるので生態も少し違います。
(カモシカは鹿の仲間ではなくヤギに近い)
なにより天然記念物ですから、
ケガしていようと人が手を出さずにそのままにしてあげたが良いのです。

日本人は徹底し、保護すると言えば狩りもしないし、増えたと言っては殺すし。
日本では生態系の頂点に人間が居座っているので野生動物の保護は大変難しい。
自然に任せるという考え方が出来ないのは残念なことです。
 
★補足★
 「野良猫は野生動物だから~」 という一文をネットで見つけたので…

犬と猫は野生動物ではありません。
 ・犬は人間が 狼を家畜化した新しい生き物です。
 ・猫は人間が リビア山猫を家畜化した新しい生き物です。
だから犬と猫は本来自然界にあってはならないのです。
全てを人が管理していかなくては自然破壊につながります。
管理してゆくのが人間の責任です。

すでに自然界から多くのものたちを鳥かご(人社会)へ閉じ込めました。
そしてたくさんの繁殖の末、増えすぎたために殺処分という結末が現実です。
過去の過ちを繰り返すのはもう十分です。
野生動物を家畜化するのはもうやめてほしいのです。
狼を飼う人。狼と犬のハーフを創る人。山猫を飼う人、売る人。
 ヤメテ ヒト ハ カミサマ ジャナイ 
上の写真は運転中の私の例、車庫から出て走りだしたら いました ヒナ。
道路のまん中は危ないな~と思い。
いあわせた郵便局のおじさんに見ていてもらいつつ 近隣をノック。
「すみません、一時お庭にヒナを置かせていただきたいのですが!」 そして
「あまりヒナを見ないように、ママが来るから」とたのむ。
ヒナを追うとぱたぱた低めに飛んで、なんとかそのお宅の裏庭へ着地。
翌日、手みやげを持ち訪ねると
「母鳥が3回来たのよ、3回目にいっしょに飛んでいったわよ~~~~」
見てたのね、おくさま。。。
母鳥にばれないように数時間みはっていたと…。
すごいのはおくさまだと思いました。

うちの猫を室内飼いにしててよかった。 ハッピーエンドでよかった♪
買わない
飼わない
野生動物は地球の者であり、人の物ではありません。
参考 ●野生動物の保護に関する覚え書 2ケガをしていたら
文 : Tails 詠田 + さのさん