私立名古屋女子大学高等学校 1年6組のみなさんへ
2002.10月
暑い暑い夏でしたが、みなさん夏休みはエンジョイできましたか？
こちらTailsはこんな所にあります。都会でもなく、田舎すぎないくらいのふつうの街です。山と海と川と公園と住宅がふつうにあります。
そんなふつうの街でTails animal connectionは発足しました。1998 10 10 のことです。
それまでは他の会のボランティアに参加していましたが、会により方針や考え方が若干違ってきますから、自分が自由に、地元に根付いて、できる限りのことをできるようにと考えて会を名のりました。
会を名のる以上はルールが必要です。それが別ページの規約です。
Tails は会員は募集しません、会費もとりません。ただ代表と事務局がいるだけです。かわいそうな子をみつけて助けたいと願う方がいるのならばアドバイスをしますよ、協力しますよ、そういう会です。
しかし「かわいそうな子を見つけたので引き取ってほしい」そういう方の手伝いはしません。
「見つける」それなら小さな子供でもできることです。「助ける責任」を持てる人が「ひろう」という行為の資格を持てる人です。
保護できない、医療を受けさせられない、万一の時には手元に置けない、ならば手をさしのべてはいけません。あなたにはひろう資格はありません。
誰か助けてと、たらい回しにされて帰る所を失い、治療費もままならない、それは不幸のはじまりです。
あなたがひろわなければ、あなたよりもっと責任感のある人にめぐり合えるかもしれないのです。
運悪く命を落としたり、たとえば捕獲されて二酸化炭素による窒息死の運命をたどるかもしれません。しかし無責任な人にひろわれて、病気予防や避妊手術をしてもらえなかったり、里親探しの失敗から繁殖用の動物にされたり、実験動物として死ねる時まで苦痛を味わうことは動物の身体と心が痛みますし、何より私個人、ひとりのただのおばさんの苦しみでもあります。
つまり、動物の不幸は人の不幸にもなります。
動物が好きな人、きらいな人、こわいと感じる人、それぞれです。それでいいと思っています。たまたま私達は、好きとかきらいとかでなく、かわいいとふつうに思うだけのことです。
お願いは、きらいなら怖いならどうぞ動物に近づかないで下さい。それがあなたにとっても動物にとっても安心と安全ですから。
もうひとつのお願いは、近づかずにそしていじめないでください、怖がらせたり、悲しませたり、痛いことをしないでほしいのです。あえて動物の心や身体を苦しめる理由などありません。
あるとしたら、それはあなたの心が病んでしまう時、自分の存在をより高く意識したくて弱者を支配することで、自分の権力を主張できたかのような錯覚におちいってしまう時かもしれません。
そしてそれは早く気づかないとエスカレートしてしまうのです。
弱者は動物に限りません、子供や老人あるいは異性かもしれません。犯罪の多くの影には無数の弱者の犠牲がねむっているのです。
つまり弱者をいじめる人こそが、自分のない自信もない孤独な弱い人だということです。
私もまた弱い人間のひとりです。年齢だけ少し重ねただけの不安だらけで10代から何も進歩のないなさけない人間です。しかし私の人生を「姪と動物」が変えてくれました。姪は人としていつか自立した美しい女性になり私以上に幸せな人生を歩んでほしいと願い、動物には最後の日まで私が守り抜くという勇気と力をくれました。そしてどちらも私に「責任感と経済感覚」を養ってくれましたし、そこから与えられる喜びは言葉では表せません。
そして心と経済の余裕を日々の節約の中からうみだして「これから死をむかえるはずの生ける者」に費やします。目の前にいる「不用犬、不用猫」のことです。この「不用」という言葉をあえて使います。
彼らはさっきまで不用でした、価値のない命だったのです。
その彼らを家族として子供として兄弟として受け入れてくれる家庭に送ります。そこではじめて彼らは必要とされ、かけがえのない存在となり命をふきこまれます。
この活動には危険もあります。
問題行動のある子は手元に残ること、有名になれば玄関先に動物を置き去りにされること、許容範囲を超えてしまえば世話が行き届かなくなりかえってかわいそうになること、寄付がたくさん集まりだすと感覚が麻痺してあたりまえのようになってしまう人が多いものです。
救える動物の数には限りがあります。皆、保護していた時以上に幸せになってくれなければ納得がいかないからです。
検便と血液検査と避妊手術をして望んでくれる家を探してします。赤ちゃんは産ませません、ないはずの命に手を下したのですから。また、日本の殺処分が0匹になるまで避妊手術、去勢手術の必要性を訴えてゆきます。
寄付のお話しをいただいただけでも幸せです。
皆さんでぜひ話し合われて、大切なお金が価値のあるものになりますように。
文化祭がよい思い出となりますように願っております。
Tails 代表 詠田
2002.10
こちらTailsはこんな所にあります。都会でもなく、田舎すぎないくらいのふつうの街です。山と海と川と公園と住宅がふつうにあります。
そんなふつうの街でTails animal connectionは発足しました。1998 10 10 のことです。
それまでは他の会のボランティアに参加していましたが、会により方針や考え方が若干違ってきますから、自分が自由に、地元に根付いて、できる限りのことをできるようにと考えて会を名のりました。
会を名のる以上はルールが必要です。それが別ページの規約です。
Tails は会員は募集しません、会費もとりません。ただ代表と事務局がいるだけです。かわいそうな子をみつけて助けたいと願う方がいるのならばアドバイスをしますよ、協力しますよ、そういう会です。
しかし「かわいそうな子を見つけたので引き取ってほしい」そういう方の手伝いはしません。
「見つける」それなら小さな子供でもできることです。「助ける責任」を持てる人が「ひろう」という行為の資格を持てる人です。
保護できない、医療を受けさせられない、万一の時には手元に置けない、ならば手をさしのべてはいけません。あなたにはひろう資格はありません。
誰か助けてと、たらい回しにされて帰る所を失い、治療費もままならない、それは不幸のはじまりです。
あなたがひろわなければ、あなたよりもっと責任感のある人にめぐり合えるかもしれないのです。
運悪く命を落としたり、たとえば捕獲されて二酸化炭素による窒息死の運命をたどるかもしれません。しかし無責任な人にひろわれて、病気予防や避妊手術をしてもらえなかったり、里親探しの失敗から繁殖用の動物にされたり、実験動物として死ねる時まで苦痛を味わうことは動物の身体と心が痛みますし、何より私個人、ひとりのただのおばさんの苦しみでもあります。
つまり、動物の不幸は人の不幸にもなります。
動物が好きな人、きらいな人、こわいと感じる人、それぞれです。それでいいと思っています。たまたま私達は、好きとかきらいとかでなく、かわいいとふつうに思うだけのことです。
お願いは、きらいなら怖いならどうぞ動物に近づかないで下さい。それがあなたにとっても動物にとっても安心と安全ですから。
もうひとつのお願いは、近づかずにそしていじめないでください、怖がらせたり、悲しませたり、痛いことをしないでほしいのです。あえて動物の心や身体を苦しめる理由などありません。
あるとしたら、それはあなたの心が病んでしまう時、自分の存在をより高く意識したくて弱者を支配することで、自分の権力を主張できたかのような錯覚におちいってしまう時かもしれません。
そしてそれは早く気づかないとエスカレートしてしまうのです。
弱者は動物に限りません、子供や老人あるいは異性かもしれません。犯罪の多くの影には無数の弱者の犠牲がねむっているのです。
つまり弱者をいじめる人こそが、自分のない自信もない孤独な弱い人だということです。
私もまた弱い人間のひとりです。年齢だけ少し重ねただけの不安だらけで10代から何も進歩のないなさけない人間です。しかし私の人生を「姪と動物」が変えてくれました。姪は人としていつか自立した美しい女性になり私以上に幸せな人生を歩んでほしいと願い、動物には最後の日まで私が守り抜くという勇気と力をくれました。そしてどちらも私に「責任感と経済感覚」を養ってくれましたし、そこから与えられる喜びは言葉では表せません。
そして心と経済の余裕を日々の節約の中からうみだして「これから死をむかえるはずの生ける者」に費やします。目の前にいる「不用犬、不用猫」のことです。この「不用」という言葉をあえて使います。
彼らはさっきまで不用でした、価値のない命だったのです。
その彼らを家族として子供として兄弟として受け入れてくれる家庭に送ります。そこではじめて彼らは必要とされ、かけがえのない存在となり命をふきこまれます。
この活動には危険もあります。
問題行動のある子は手元に残ること、有名になれば玄関先に動物を置き去りにされること、許容範囲を超えてしまえば世話が行き届かなくなりかえってかわいそうになること、寄付がたくさん集まりだすと感覚が麻痺してあたりまえのようになってしまう人が多いものです。
救える動物の数には限りがあります。皆、保護していた時以上に幸せになってくれなければ納得がいかないからです。
検便と血液検査と避妊手術をして望んでくれる家を探してします。赤ちゃんは産ませません、ないはずの命に手を下したのですから。また、日本の殺処分が0匹になるまで避妊手術、去勢手術の必要性を訴えてゆきます。
寄付のお話しをいただいただけでも幸せです。
皆さんでぜひ話し合われて、大切なお金が価値のあるものになりますように。
文化祭がよい思い出となりますように願っております。
Tails 代表 詠田
2002.10