●子うさぎ育児日誌 ●ポピーのこと
●人工保育にあたって●

私達は本やネットでできるかぎりのウサギさんの育て方の情報を集めました。
しかし、書いてあることがとてもばらばらで、実際にウサギの赤ちゃんの人工保育の成功例データが少ないのではないかと考えました。今回の子は母親のお乳がゼロであり、全て人工でやらなければなりません。
そこで、これまでの猫や犬の赤ちゃんの人工飼育の経験を活かし、納得できるウサギ情報を選択し、ウサギさんにとってできるだけ自然な環境を整えられるようつとめると共に、犬猫にとってもリスクのある事は排除してゆきました。


ウサギさん本来の子育て★
自然の中では穴ウサギさんは敵が多いため、赤ちゃんが生まれたことを巣穴から離れて隠そうとするようです。
お母さんは1日に夜中の1-2回だけこっそり巣穴に戻り5分ていどの授乳と世話をするようです。
赤ちゃんはその5分に自分の体重の20%以上のお乳を飲んで成長するようです。
お母さんのお乳には乳酸菌が含まれていて赤ちゃんの胃の中でミルクオイルという抗生物質が作られるそうです。
では飼いウサギさんはどうかというと、その子によって赤ちゃんの面倒見は違うようです。
1日1回の子、1日中何度も世話する子などいろいろなようです。

本とネットと病院の知識
室温
:下は「25度あればよい」上は「35度以上必要」までひらきが大きい。
ミルク:全て猫用粉ミルクとの説明がされています。
授乳回数:少なくて「1日に1回」多いと「1日に8回以上」 2003 6月
私達の解釈
室温
:人工保育で取り急ぎ必要なのは保育箱ですが、その箱内の適温の情報がとてもばらばらで参考にはなりません。
犬猫人は不満があると「泣いて」訴えますが、うさぎさんは全く声を出しません。 唯一「動く」ことで居心地の悪いことが理解できます。
(気持ち良ければ動かずに眠り続けます)室温の10度の開きは赤ちゃんの接点と部屋の温度の違いかもしれません。
ミルク:下記参照(犬猫用粉ミルクは使用しません)
授乳回数:犬猫よりも少ない回数、4から5回にして様子をみました。

保育箱について

コード先端で温度を計る。のぞけない箱内の温度を知ることができる。


温度と湿度を計る。留守や私の睡眠中に何度であったか「最高と最低の温度、湿度」を知ることができる。


5cmのミニ温度計、箱中や部屋のあらゆる所にはりつけておける。
*複数種類の温度計を用意することにより、誤差も把握できる。


ネル生地は吸水性通気性良く、おもらしや軟便に早く気付くことができる。

無漂白のコットン。ママのお腹の毛の代わりに。

湿度が低い時は蒸しタオルを箱のすみに。

中はいがいと狭い。まわりには必要な物を全てそろえておく。

目が開いたら頭ほどの穴を開けてあげる。穴は箱の下よりにすると温かい空気が逃げない。

自家製保育器の作り方

赤ちゃんは自ら体温調節はできません。
夏も冬も一定の条件を満たしてあげないと命にかかわります。

必要な物:温湿度計1以上、温度計2以上、ダンボールの箱、コットン、電気あんか、タオル(ループなし起毛)、牧草。

必要な温度:箱内温度26度から29度(ふとん部分はプラス3度から5度)

●目が開くまで
あたたかい空気は上にゆくことを忘れないようにします。


・ダンボールは上部分に開閉のない物を用意するか、細工します。
・赤ちゃんがハイハイするほどの高さの低めの箱にします。
・目が開くまではほぼ密閉の状態になりますからダンボールを使用します。
・広さ(床面積)は「お母さんが手足をのばしくつろいでいる広さ」以下にします。
・人用電気あんかとタオルで床の温度差を作り、直接ふれないようタオルやネル生地でふとんをしきます。
無漂白のコットンで囲ってあげたり、やわらかい牧草などをしいておきます。
・温度は「箱内ふとん部分」「箱内天井部分」「赤ちゃんの眠る高さ」「部屋の温度」の差を朝昼夜で把握しておきます。
*箱に穴はあけません、万一出てしまうと夏でもこごえてしまいます。
*天井が高いとあたたかい空気は上にいきますから保温できません。
*床の温度差をつけることで本人が適温の場所に移動できます。
*床に段差のないようにします。まだ上下運動はできません。
*のぞき穴やのぞき窓は作りません。赤ちゃんは激しい温度差には耐えられません。

●目が開いたら

・箱の中央より下方にやっとくぐれるほどの小さな穴をあけます。
・ぼんやりしか見えていませんが「家の中と外」を意識するようになり、排泄を自分でしてみたくなります。
・外へ出て迷子にならないようひとまわり大きめのダンボールで中庭を作ってあげます。
・真冬など温度差の大きな季節は出入り穴に薄い布切れでカーテンをつけます。

●食べるようになったら

・自分で食べることができるようになれば、これらダンボールごとゲージなどに入れてさらに世界を広げてあげます。
・排泄もハウスから遠くになってきます。
・ゲージもしくはダンボール(ハウスと中庭)ごと車の練習ができるようになります。

●失敗しやすい例

×上で開閉は空気が逃げる  ○ボックスタイプに加工


*多くの失敗は温度管理です。
*おしゃれなプラスチックケースやかっこいい容器は避けます。
ダンボールの利点は、通気性良く、保温力あり、吸水性あり、汚れても取り替えがきく、入手が簡単、万一なめたりかじっても危険の少ない物ということでダンボール箱を選んでいます。
*温度管理できれば広いプラスチックケースでよいか?
赤ちゃんの気持ちになればわかりますが、お母さんや兄弟のぬくもりに安心感を感じて眠り成長しますから、できるだけその暖かみを作り出してあげたいものです。 赤ちゃんは広い場所に置かれると不安になります。


離乳が始まったら「家」「中庭」からゲージで「外庭」を作る。隙間から出ようとして首をはさまないようバーベキュー用網をつける。 

体重のはかり方



毎授乳時に体重を量りましょう
キッチン用のはかりです。箱と授乳に使うおくるみハンカチとコットンを安心できる器にのせます。
ボタンを押すと0gが表示されます。(安心できる器がないと動いてはかれず、また赤ちゃんを不安にさせますから用意しましょう)
はかりはデジタル表示のものが確実な数値を知ることができます(1g単位なので0.5gの時は表示がちかちかします。)(アロマショップなどには細かく表示されるはかりがあります)

赤ちゃんをおくるみにつつんでいっしょにのせます。
34gを示しました。

●はかる時は一定の条件で記録します。
1-保育箱から出した時か
2-授乳の後か
3-授乳からおしっこ、さらにもう一度授乳して眠りはじめたときか
今回の私の記録は3の時にしています。飲んで、出して、飲んだあとなので授乳量もあり体重は前後します。


排泄のさせ方
                         

けり返し、いやいやしたりします。
●おしりの刺激
赤ちゃんウサギは自分ではおしっこができません。
本来ならばお母さんがぺろぺろとなめてきれいにしてくれます。
赤ちゃんの状態と、お母さんウサギさんの舌の湿り気と動きを思います。ぺろぺろぺろとふだんよりも早くなめているはずです。

私はティッシュの半分をたたんだものか、コットンなどを用意します。
これのはじを私がすこしぺろりとなめて湿らせます(又はお湯で湿らします)。
湿った部分をオシリにあててお母さんがなめるように早く何度も刺激します。

力んで足をのばしています。
●保定で安心を
おしっこの時の赤ちゃんを思うと、巣穴のお母さんの毛の中にくるまれて気持ちよく排泄しているはずです。
それを真似して、哺乳の時のままティッシュ(又はハンカチ等)に頭ごと包んで人差し指と中指で頭が前に進んでしまわないようガード、親指と薬指と小指で左右をガードします。
おしりの部分だけを開いて下から上へなめあげるように刺激します。
*きつくおさえすぎないよう注意します。
*刺激してもすぐには出してくれません、おちついて力みはじめると足をつっぱり伸ばします。

尿の量と色のかくにん



●尿の量と色は必ずかくにん

コットンまたはティッシュをはかりに乗せてボタンを押し0gを表示させます。(これはティッシュ1/2をねじり用意したもの)

ティッシュはじを少しなめておしりをふきます(お母さんがペロペロなめている速度と力加減を想像し真似します)ぴゅーぴゅーいきおいよく出ます。はかると2gありました。色と香りはそのたび記憶します。

赤ちゃんの尿の色はティッシュにしみこんで薄い黄色から透明が安心な尿です。
授乳量が少ない、体調が悪い、ミルクが合わない、などがあると体重も増えずに尿も黄色になってしまいます。

うさぎうんちのようす

うんちは刺激しなくても約1mmのコロコロが出ています。
万一の下痢とコロコロを見極めたいので寝床には白いネル生地などをしいておくと早く気付くことができます。
写真は生後2日目のもの。ノミの糞のように小さい。


●授乳中はクリーム色のコロコロ
寝床にはループでない起毛の白色系のタオルや、ネル生地をしきます。うんちの色や固さがよくわかります。
写真上、右は軟便で黄色にこすれています。左は固い良いうんちです。下痢が認められたらすぐに乳酸菌を増やします。色は生後2、.3日は黒、その後はからし色からクリーム色の固いかんじです、固ければうさぎさん的と判断できます。(猫もクリーム色の固い便秘になります。余剰カルシウムです。)
うんちの色や数も数えて記録しておくと良い目安になります。(赤ちゃんうさぎ育児日誌参照)


赤ちゃんうさぎさんのミルクのつくり方


 




























新生児にとって一番良いのはお母さんのお乳です。
まずは乳母を探しましょう。
そしてどうしても見つからない時には人工乳にしてください。

●用意したもの


犬や猫の赤ちゃんとは違い、うさぎさんにとって生牛乳に含まれていないものは乳酸菌です。
これはうさぎ赤ちゃんには必須ですので添加しなくてはならないようです。
離乳までは濃度の変化に敏感ですので分量を間違えないよう気をつけます。

a. 低温殺菌牛乳(成分無調整)人用 100cc
b. 乳酸菌人用乳幼児2回分 
c. レスキューレメディ人用 1滴
 d. ビーカー
 e. 保存ビン

準備

1. 保存するビンに100ccを計り印しをつけておく。

2. ビンを煮沸消毒する。 トングで取り出し乾燥させつつさます。

3. 付属スプーンで宇津こども整腸薬1(乳酸菌、酪農菌)、フェカルミンスリー1(納豆菌、乳酸菌、酪農菌)、レメディはスポイトの中から1滴。

4. 牛乳を生のまま100cc入れる。

5. ビンのふちなどをさわらないようフタをして軽くふりまぜる。

6. これをチルド保存し、ほ乳ビンに小分けして与え、2日で新しいものと交換する。(チルドは家庭用冷蔵庫のチルドルームのことで計ってみると0度から1度でした)

7. 授乳時は室温以下にして与えます。(哺乳瓶をにぎってみて、ぬるいと感じるくらい。室温25度の時に計ったら17から20度でした。授乳しながら手であたためられて出やすくなります。)


注意
*育児についての情報では「犬、猫のミルクを」とあります。しかし犬猫なのに犬猫用粉ミルクでかなり死亡していること。 生の牛乳で成功例が多いことから、生の牛乳を使用しています。 
脂肪、タンパクともにうさぎ乳は牛乳よりも濃いのでおしっこで余剰分は出ると判断できます。 脂肪、タンパク共に薄いなら脱水になりにくいと考えられます。(「粉ミルクと牛乳」下記参照)

*牛乳はできるだけ安全と思えるものを選びます。 人用であっても万全ではありません。
成分無調整低温殺菌牛乳がベストですが、ふつうの成分無調整の酪農家限定されているものでも代用できます。
加工乳や常温保存可能な物はおすすめできません。

*授乳の時のミルク温度は室温以下にしましょう。 室温以上の温度では授乳中にさめてゆき分離をはじめてしまいます。 また本人の体温より温度が高いと胃の中でさめてゆき分離し吸収をさまたげます。 母親の乳はおおよその動物の場合、赤ちゃんの口に入る時には外気温と同じになるよう身体の外に乳房がついています。

*保存ビンから出したミルクは余っても戻さないようにしましょう。若干でも他雑菌の入ることは避けたい事です。栄養補給で私が飲んでもいいし他のペットにあげてもよいし、もしくは捨てます。

*授乳の時に自分の舌に1滴おとし、味の確認を必ずしましょう。 万一の分離や味の変化にまずは自分自身が敏感でいたいものです。

*室温にするときは10分から15分あればよい。 あまりおきすぎて菌が増え味が変わると少ししか飲んでくれない可能性があります。

*牛乳を変える時は哺乳瓶1/3づつくらいを3回ほどに分けて変更してゆきます。

*乳酸菌は牛乳の下へ沈むものもあります、保存ビンから哺乳瓶に移すとき、また授乳合間にもビンをよく振るようにしましょう。

*室温にするときに電子レンジを使用しないようにしましょう。 電子レンジは成分を変えることがあるようです。
急ぐ時は手でにぎりふるだけで温度を上げることができます。

*ここで使用したチルドとは家庭用冷蔵庫のチルドルームのことで設定はパーシャルの中(温度0から1度、計測確認)でミルクを保管しました。 保管場所の温度も把握しておきましょう。

*無理をせずまずは乳母を探します。乳母がいたら乳母にお願いしましょう。

*粉ミルクの危険や私達の体験については別途記入。
★私達の失敗・粉ミルクでの授乳と牛乳



ほ乳ビン


●うさぎ用ほ乳ビンの作り方

いただきもののスポイトです。 1円玉との大きさを比較します。
(1円玉の直径はぴったり2cmです。)

吸い口の直径は5mm。
このままだと噛みしめた時に歯茎から血がにじんでしまいます。
右がそのままの状態の吸い口、左が私の加工した吸い口、だ円にしてあります。


加工のしかた
1-カッターで上下をななめに削ります。
2-さらに角を削ります。
3-やすりでなめらかになるように削ります。
穴との厚みがあまり薄いと舌を切ったりしますので削りすぎに気をつけます。

ほ乳ビンは煮沸消毒できないので、細いブラシでせっけん(もしくは重曹)で、ていねいに洗いよくすすぎ乾燥させます。(乳首の部分もよく洗います)
注意
*合成洗剤は残留するため使用しません。

授乳のしかた






















保定
身体の左右を固定し、まさぐり
上に進もうとする頭を人差し指で固定します。
1室温、2ほ乳器、3ミルク、この3つがそろっても保定が難しいものです。本来ならばお母さんが「ここにいるわよ早く飲みなさい」と誘導してくれて、子うさぎさん自らお母さんのやわらかいお乳にたどりつきますが人工保育ではそれを人の都合ですすめなければなりません。本物のお乳はやわらかくのどの奥のほうまでふくむことができますし、子うさぎさんはたくさん飲めるようにもんだりひっぱったりしますからその
自然な動きに半分はゆだね、半分はおさえることになります。

おくるみ

巣穴
やお母さんのおなかのイメージをつくります。
保温のため。(寒いと飲むのをやめてしまいます)
誤嚥(ごえん:飲んだミルクが気管に入ってしまうこと)の逆流への早い対処ができます。
おしゃぶりが長く口のわきからこぼれるミルクを受け止めることができます。

誘導

ほ乳器を口に差し入れるまえに必ず誘導します。
お母さんは眠っている子うさぎに「起きなさいいい子ね」となめて誘うからです。
真似をして身体を手でなでる、おくるみに包む、頭や鼻まわりを私のくちびるで小さく「はむはむはむ」と愛撫します。


確認

ほ乳を開始して翌日あたりから赤ちゃん自身がこちらの「はむはむ」に対して「あむあむ」と噛み返しておねだりをはじめますからその瞬間にほ乳器を口へ入れます。なめ返す、噛み返すのはおねだりですからそれを確認できるようになると誤嚥の確立がぐっと減ります。

差込

おねだりさせる時にほ乳器はすでに横に用意しておき瞬間を逃さずに差し入れます。
口の横から差込み、正面へすべりこみます。

角度

身体がまったくの仰向けでは誤嚥の元になりかねませんからなるべく垂直に立ったような角度を保ちます。
ほ乳器の差込角度もそれに合わせて注意します。空気を吸いそうでこわいくらいの角度を保ちます。

授乳

すぐには吸わないことが多いものです。「ちゃっちゃっ」とおしゃぶりする時間がわりと長くてこちらが「なんで飲んでくれないの;」心配しはじめたころに一気に吸いはじめます。
吸うにまかせずにおしゃぶりの時にスポイトを押して少しづつ慎重に流し入れます。

口元

うさぎさんは産まれた時にすでに歯がはえているので横にすべりやすいので注意します。この上下の歯の中央にしっかり固定します。
こぼれるミルクを受け止める意味でも口の両側におくるみを備えてよだれかけのようにすることも重要です。(おくるみがないと全身びしょぬれになることもあります。)


鼻と息

口横からこぼれたミルクが鼻の穴に流れこまないように注意します。 たくさんこぼれて鼻をふさぎそうになったらすばやくおくるみで吸い取ります。 
顔じゅうがミルクでびしょぬれになっても鼻で息ができていればだいじょうぶです。
たまに身体をぴくぴく足や手をぱたぱたしておくるみがずれ、びしょびしょになることもありますが
鼻の穴に集中します。

かみしめ

お母さんのお乳にするように噛みしめることがあります。
まるで拒否しているようなこのしぐさの意味は「吸いたくてたまらない、お乳を離したくないから力が入る」ということです。
ほ乳器は弾力のあるものが良いのですが、うさぎ赤ちゃんに良いサイズは今のところありません。(2003現在)(小動物用のほ乳器が販売されていますが猫用にちょうど良いサイズでうさぎには大きすぎます)小さな先の容器を加工するのがよさそうです。




誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

こわいのはまだ未発達な器官の運動のあやまりからくる「ごえんせい肺炎」です。
本来ならやわらかいお乳が赤ちゃんの口に合わせて形も自由自在ですが、ほ乳器はそれができません。
吸ったミルクが食道からそれて気管に入ってしまうとおぼれた状態になりミルクを鼻から吐き出します。
一度それがあると気管が炎症を起こし、何度も繰り返しやすいのでかなりの注意が必要です。 気管の炎症つまり気管支炎が肺炎になり命を落とすことが多いものです。
鼻の穴から「ぶしゅぶしゅ」と出たらすばやくおくるみで吸い、授乳を中断します。残ったミルクは1滴づつなめてもらいます。

カテーテル
(万一のために)
人の未熟児用の細いカテーテルを常備します。
誤嚥を繰り返す子や、他の病気などにより飲めない子に使用します。
1、針のない注射器に飲ませたい量のミルクを入れておきます。
2、管の先を口から胃までの長さよりおおめに口から入れます。
3、注射器に取り付けるまえに口で吸い込み胃液の確認をします。(気管に入っていないかの確認)
4-ミルクを流し入れます。

注意
*これは最悪の場合、命に関わると判断した時に行ないます。
*自己流にせず獣医さんに教えてもらいます。
*2の作業の時にかなり苦しみもがき体力を消耗します。体力もあわせて検討する必要があります。



離乳食について

・生野菜一口大
・乾燥アルファルファ牛乳づけ


・ペレット+野菜すりおろし
・ペレット+果実つぶし


ラップで冷凍保存できます。
内容を記入しておくと便利。

・ペレット+野菜+ビタミンDやカルシウム剤、飲み物としては認めてくれなかった添加も食事としてなら納得してくれます。
ミルクを十分に飲んでいるのに不機嫌でイライラしていたら離乳準備です。
その様子はとてもヒステリックです。
噛む、ひっかく、など今まではなかった行動があります。
すぐには食べるという行為を覚えませんがやわらかい物から少しづつ慣らしてゆき、何でもおいしく食べる子に育てましょう。

●離乳食で一生の「趣向性」が決まります
素材の持つ自然のうまみを身体が覚えるチャンスです。

基本的にはほとんどの動物に離乳食はありません
離乳食を作り与えるのは 「早く乳離れしてほしい」 からだと思います。
-母猫は獲物を赤ちゃんの前に置いて食べるまで繰り返します。
-母犬は食べたあと半分消化された状態で吐き、赤ちゃんは競って食べます。犬猫は歯が乳房を痛めて離乳に気付きます。
コアラ-お母さんの体内微生物+細菌を含むうんちを食べます。
-親の口中で噛み唾液とよくまざった物を口に入れてもらいます。(昔はそうして親から子へ菌類を伝達してゆきました。)
うさぎ-離乳食はないとされていますが少しうんちを食べていると思います。

ひたすら楽しく
興味をもってなめてみたり、かんでみた時に「いいかも」もごもごして大切にしていたら「ごっくん」我に返り「今のは何だろう」と不思議そうにします。
その時に人工的なものよりも自然なものを。 良い香りで心地よいく楽しいと「どれもこれも楽しくいただける人生」を決める離乳食のできあがりです。
その子が生涯食に関し困ることなく、楽しく、健康であるためには好ききらいなく何でも食べるようになってもらいたいものです。

また、人工保育では授乳の間の体重は、母乳で育った個体と比べると極端に細く、小さいものです。
質の良い離乳食はこの差を縮め追い抜き、生涯にわたり健康面での違いは感じられません。

注意
好ききらいなく食べるとは、できるだけ自然な安全な食物のことです。
「うさぎ用の」「猫用の」「犬用の」それらのパッケージのデザイナーの思惑にはだまされない知識と柔軟性を持ちましょう。

タウリン
ビタミンD
関節炎
●乳酸菌について
乳酸菌は数え切れないほどの種類があります。
入手困難な物より近くの薬局2店くらいでいつでも入手できるものを選んでおくと安心です。
今回使用したのはおおまかに納豆菌、乳酸菌、酪農菌の三種類です。
・宇津-宇津こども整腸剤、顆粒(乳酸菌+酪農菌)
・エバースジャパン-フェカルミンスリー顆粒(納豆菌+乳酸菌+酪農菌)
離乳食にも顆粒でまぜこみやすいと感じました。食事が自立したらビオフェルミン、ビオラクターゼ、エビオス、など錠剤をハサミでカットして食べてもらいます。
授乳時に顆粒が入手できない場合は錠剤をすり鉢ですってまぜこむとよいでしょう。

納豆菌-有芽胞菌のひとつで耐酸性であり主に腸の上部小腸で作用し、腸内の有用菌の増殖と活躍を助けます。
乳酸菌-主に腸の中部で働き腸内の有害菌の抑制をし、有用菌の増殖と活躍を助けます。
酪農菌-土壌にも存在する有芽胞菌で、便の滞留しやすい腸の下部である直腸やS字結腸などで増殖し、整腸作用を発揮する有用菌です。
●子うさぎ育児日誌